お腹は空いているはずなのに、食べることが怖い。
食べようとすると気持ち悪くなる気がして、食事の時間が憂鬱になる。
自律神経失調症の食欲の問題は、単純に「お腹が空かない」だけではないことがあります。
食べること自体への不安感や恐怖感が生まれて、食事が苦痛になってしまうこともあります。
発症していた時期、お腹は空くのに食べることへの恐怖感がありました。
以前に逆流性食道炎を経験していたこともあって、「食べたら気持ち悪くなるかもしれない」という不安がぶり返してきた感じでした。
この記事でわかること:
・自律神経失調症で食欲がなくなる・食べることが怖くなる理由
・食欲がない時期の対処の仕方
・回復に向けて食事で意識するようになったこと
自律神経失調症で食欲がなくなる理由
自律神経は消化器官の働きにも深く関わっています。
食欲・消化・胃腸の動きはすべて自律神経によってコントロールされているため、自律神経が乱れると食欲にも影響が出ます。
交感神経の過剰な働きが消化を妨げる
消化は副交感神経が優位な時に活発になります。食事中にリラックスできている状態が、消化にとって理想的です。
ところが自律神経失調症では交感神経が過剰に働き続けているため、消化器官の働きが抑制されます。食べても消化がうまく進まず、胃の不快感や食欲低下につながります。
不安感が食欲を奪う
精神的な不安や気分の落ち込みは、食欲を直接的に低下させます。
「食べなければいけない」と思いながらも体が受け付けない状態になることがあります。
また過去に食事で体調が悪くなった経験がある場合、「また同じことが起きるかもしれない」という予期不安が食べることへの恐怖につながることがあります。
食欲がない時期の過ごし方
食べたくない時は無理に食べなかった
食欲がない時に無理に食べようとすると、余計に食事への抵抗感が強くなることがあります。
食べたくない時は無理せず、体の声に従うことも大切です。
ただし何も食べない状態が長く続くと体力が落ちるため、少量でも口に入れられるものを探すようにしていました。
食べられるものだけ食べた
食欲がない時期は、好きなものや食べやすいものだけ食べることを優先しました。
栄養バランスよりもまず「食べること自体への恐怖感を和らげる」ことが先だと思っていました。
消化に負担がかかりにくい、やわらかいものや温かいものを選ぶと食べやすかったです。
朝に何かおなかに入れることを意識した
症状が落ち着いてきてから意識するようになったのが、朝食を取ることです。
朝に何か食べることで体内時計がリセットされて、自律神経のリズムが整いやすくなります。
量は少なくてもいいので、朝に何かおなかに入れることを習慣にしました。
バナナ一本でも、ヨーグルト一口でも十分です。
回復に向けて食事で意識するようになったこと
バランスよく食べることを意識した
食欲が戻ってきてからは、特定の食品に偏らずバランスよく食べることを意識しました。自律神経の働きにはビタミン・ミネラル・たんぱく質などが関係しているため、偏食を避けて幅広い食品を取るようにしました。
| 栄養素 | 多く含む食品 | 自律神経との関係 |
|---|---|---|
| ビタミンB群 | 豚肉・大豆・卵 | 神経の働きをサポート |
| マグネシウム | ナッツ・豆腐・海藻 | 筋肉・神経のリラックスに関与 |
| トリプトファン | 乳製品・バナナ・大豆 | 睡眠ホルモンの材料になる |
| 亜鉛 | 牡蠣・赤身肉・ナッツ | 神経伝達物質の合成に関与 |
カフェインや砂糖の過剰摂取を減らした
発症前はジュースを箱買いしてガブガブ飲むような生活をしていました。
糖分やカフェインの過剰摂取は交感神経を刺激して、自律神経のバランスをさらに乱す原因になります。
ジュースをお茶や水に変えるだけでも、体の感覚が変わってきました。
サプリで不足しがちな栄養を補った
食事だけで必要な栄養をすべて取ることが難しい場合は、サプリで補うのも一つの方法です。
亜鉛やマルチビタミンを取るようにしていました。
ただしサプリはあくまで補助であって、食事の代替にはなりません。
できる範囲で食事から栄養を取ることを基本にしながら、不足分を補う感覚で使うのがおすすめです。
まとめ
・自律神経失調症で食欲がなくなるのは、交感神経の過剰な働きが消化を妨げるため
・食べたくない時は無理せず、食べられるものを少しずつ取ることを優先する
・回復に向けては朝食を取る習慣・バランスのよい食事・カフェイン・砂糖の見直しが助けになる
食事への恐怖感や食欲のなさは、自律神経失調症の症状のひとつです。無理に食べようとせず、まず食べることへの抵抗感を和らげることから始めてみてください。
※本記事は医療アドバイスではありません。症状が続く場合は必ず医療機関を受診してください。個人の体験談であり、効果には個人差があります。





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