自律神経失調症になってから、外出が怖くなった時期がありました。
動悸・呼吸の浅さ・気が遠くなる感覚。
少し歩くだけで体がきつくなっていた自分が、気づいたら30kmを歩き切っていました。5時間半かけて、一歩一歩。
「自律神経失調症の人間でも30kmを歩けるのか」という問いへの答えは、「できる」です。
ただし、めちゃくちゃ辛いです。翌日は足も腰も死にます。
でも、乗り越えた先には何かがあります。
この記事でわかること:
・自律神経失調症の自分が30km歩いた経緯とその体験
・歩いている途中に起きたこと・気づいたこと
・長距離ウォーキングに役立ったアイテム
きっかけ:彼女の実家まで歩けるんじゃないか
今は彼女と半同棲のような生活をしています。
自分の家と彼女の実家の距離がおよそ30km。
「ギリギリ歩けるんじゃないか」という興味が湧いて、挑戦することにしました。
今まで歩いた最長距離は10km程度。30kmはその3倍。自律神経失調症の自分には正直不安もありましたが、「ダメだったらタクシーか電車で帰ればいい」という気楽な気持ちで始めました。
当日は曇りで若干小雨。気温も涼しく、ウォーキングにはちょうどいい気候でした。
いざ出発:最初の1kmで帰りたくなった
出発してすぐ、最初の1km地点で「もう帰りたい」と思いました。
でも、ここで諦めたら今までの自分と変わらない。
そう思ってぐっとこらえて先に進むことを決めました。
気持ちの切り替えとしてやったのは「1km×30回やれば終わり」という考え方です。
30kmという数字を見ると途方もなく感じますが、1kmを30回繰り返すだけと考えると少し楽になりました。
あとは「なるべく周りを見る」ことを意識しました。
どんな街なのか、こんな建物があるのか、工場がいっぱいある地域だな、人通りが少なくていい道だな。
街の雰囲気を味わうのが好きなので、そこに意識を向けることで歩くこと自体を楽しめました。
10kmまでは淡々と歩けた
10kmくらいまでは1km10〜11分ペースで淡々と歩けました。
ただ、10kmごとくらいに頭がクラクラする時間帯がありました。
眠くなる感覚というか、意識がぼーっとしてくる感じ。
対処法として試してみたのが「少し走る」ことです!
走ることで交感神経を刺激して、シャキッとした状態に戻せることがわかりました。
自律神経失調症でも、意図的に交感神経を動かすことで眠気やぼんやりを切り替えられると実感しました。
ガーミンのスマートウォッチで心拍数を確認しながら歩いていたので、
「今日は調子がいいな・悪いな」を客観的に把握できて安心感がありました。
残り15km:試練の始まり
20km付近から小雨が降り始め、夕方になって気温が下がってきました。
お腹も空いてきて、手が震えるほど寒くなってきた。意識も少し朦朧としてきました。
残り10〜15kmが一番きつかったです。
寒さ・空腹・疲労・暗さが重なって、体も心も限界に近づいていました。
それでも「歩けば着く」という根性論でなんとか前に進み続けました。
一番メンタルにきた:残り10kmの一本道
この散歩で一番精神的にきつかったのが、残り10kmあたりの一本道です。
どれだけ歩いても景色が変わらない。ゴールが見えない。この区間が本当にメンタルにきました。
でもこの経験は大事だと思っています。
精神を鍛えることって、なかなかできないことです。
特に今の自分は社会に揉まれる機会が少ないので、こういうストレスを意図的に体に与えることで、何か成長できる部分があると感じました。
気づいた自分の弱点
この散歩の中で、自分の弱点に気づきました。
「先が予想できるものに対して強いストレスを感じる」ということです。
知っている道を歩くと「あとここまで何kmか」と先を予想してしまって辛くなる。
会議でも「あとこれが1時間続くのか」と思うだけで辛くなる。
行列で「30分待ち」と言われるだけで辛くなる。
一方で、知らない道だと「次にどんな風景が来るのか」「どんな街なのか」がわからないから不安よりも楽しみが先に来る。だから知らない道の方が意外と淡々と歩けました。
自律神経失調症と向き合いながら、自分の特性を知れた体験でした。
5時間半で30km完全踏破
結果:5時間半・平均ペース11分/km・30km完全踏破。
やり遂げた達成感は本物でした。自律神経失調症の自分でも、30kmを歩き切れた。
これは自信になりました。
ただし翌日は足も腰もやられましたね…
重いリュックを背負っていたのも腰にきた原因の一つです。もう二度とやりません笑
長距離ウォーキングで役立つアイテム
足への負担を減らすシューズ
30kmを歩き切るためには、足への負担を減らすシューズが重要です。
クッション性の高いウォーキングシューズを履いていたおかげで、足のダメージを最小限に抑えられました。
体調を客観的に把握できるガーミン
心拍数・歩数・距離・消費カロリーをリアルタイムで確認できるガーミンは、長距離ウォーキングの強い味方です。
自律神経失調症で体調の変化が気になる場合でも、数値で確認できるので安心感が違います。
夏場・暑い季節の対策グッズ
今回は涼しい季節だったのでよかったですが、暑い時期に長距離を歩く場合は熱中症対策が必須です。ネッククーラーや冷感タオルなど、体を冷やすグッズがあると安心です。
まとめ
・自律神経失調症でも30kmを歩き切れた。ただし翌日は足腰が死ぬ
・「1km×30回」という考え方と、周囲の景色を楽しむことが精神的な助けになった
・知らない道の方が淡々と歩ける。先が見えるとストレスになるという自分の特性に気づけた
・クラクラした時は少し走って交感神経を刺激すると改善した
・長距離ウォーキングにはクッション性の高いシューズ・ガーミン・暑さ対策グッズが役立つ
自律神経失調症だからといって、限界を決めなくていい。辛くても諦めずに一歩一歩進めば、想像以上のところまで行けます。
※本記事は医療アドバイスではありません。症状が続く場合は必ず医療機関を受診してください。個人の体験談であり、効果には個人差があります。長距離ウォーキングは体調に合わせて無理のない範囲で行ってください。







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